倉庫運営の中期戦略!!SCMへの協力要請について考える

実質一択しかないものとして

取引先の荷主からSCMの協力要請を受けることもあるでしょう。具体的な内容としては輸入貨物のデバンや保管、配送データのEDI化で物理的な作業は現状維持で変更なしという場合、引き受けるか断るかの二択になります。SCMは物流合理化の代表的な手法の一つですから荷主からの要請を断れば本貨の取り扱いを断るのに等しいため荷主を失うのは確実なので実質引き受けるの一択しかないでしょう。業務量が増えるのは確実ですが、事務作業量の増加であるため値上げは難しいので、料金改定以外の方法で事務作業量増加に見合うメリットを求める必要があるでしょう。

担当業務の明文化が必要

この種の荷主の要請は散文的なものが多いので具体的な内容を確認しましょう。さらに合意した時点で引き受ける業務を必ず明文化することが大事です。担当業務の列記と個々の作業内容を明確に規定することや担当業務の処理手順や時間的制約を文章化しましょう。また、SCMの中で担当業務の前工程会社、ならびに前工程から流れてくる情報の内容と受領する時間的な制約を列記し、情報が遅れた場合の対応を逐一規定することが大事ですよ。

戦略の注意点とメリット

事務作業量が増加し貨物の責任は重くなりますが金銭面の見返りは期待薄ですし、緊急出庫や少量出庫などの特別な要求を受ける可能性が高くなることも考えられるので注意が必要でしょう。しかし、SCMに参加することで荷主を囲いこみSCMの対象以外の貨物を誘致する機会が生まれるメリットもあります。また、SCM対象貨物は定期、定型であるため取り扱いノウハウを修得すればコスト削減に結びつく可能性が高いというメリットもあるでしょう。

3PLとは、サードパーティロジティクスというものの略称であり、物流を第3の企業に任せることを意味しています。